• TOP
  • ブランドストーリー

BRAND STORY

氷のように冷たい水に
素手を浸して紙を漉く和紙職人。
その手がなぜ、透き通るようにキレイなのだろう…。
和紙素材ミツマタに触れる
職人の手肌に着目した私たちは、
地域資源ミツマタが美の源になり得るのでは、
と考えました。
日本の伝統と美の未来を結ぶ。
これが「結の香」開発の原点となっています。

はじまりは、和紙職人の
キレイな手でした。

真庭 まにわ 市は岡山県の北部にあり、中国山地の山麓に抱かれた自然豊かなまちです。
旭川の源流地域であり、里山を流れる清らかな水は人や自然に恵みをもたらし、暮らしに潤いを与えています。

真庭市の谷あいの集落、樫西地区では昔から水はけのよい傾斜地を活かし、
和紙や紙幣の素材となるミツマタが盛んに栽培されていました。
かつては「日本一のミツマタの郷」と呼ばれていたこともあり、
今もなおミツマタ農家や和紙工房によって、
真庭の「知恵」と「技術」が守り続けられています。

和紙の原料として欠かせないミツマタは、
ヒマラヤ地方原産のジンチョウゲ科の植物。
春になると、可憐な黄金色の花を咲かせます。
中国名は「結香(ジェシアン)」と言い、渡来した日本では
枝の先端が3本に別れて伸びるので、「ミツマタ」と呼ばれるように。

その樹皮は、和紙や紙幣の原料となり、万人が触っても使っても、
強くて丈夫、そして安心・安全な天然素材として知られています。
また可憐な花や皮を剥いた後のつやつやと白く輝く幹も、花卉やディスプレイなど、
多様に活用されています。

地域の大切な資源ミツマタでつくる手漉き和紙。
ミツマタの生産地である樫西地区には、
伝統工芸を今に伝える樫西和紙の工房があります。

「和紙は寒漉きの紙が一番!」と言われるように
工房では真冬、氷のように冷たい水に素手を浸し、紙を漉きます。
しかしながら、職人の手は肌荒れ知らずで、そればかりか、むしろ透き通るようにキレイ。

紙漉き職人の手が白く、つやつやとキレイなこと。
そのヒミツに迫ることで、美のポテンシャルを惹きだせるのでは、と考えました。

紙漉き職人のキレイな手と、多くの人が触れる紙幣の安全性。
地域資源ミツマタが化粧品の材料になり得るのでは…と考え、
コスメサイエンスに明るい岡山理科大学と効果検証を行うことに。

多くのお客様の満足につながる本格商品を開発したい。
私たちは細かな成分分析や、実験・試験を行い、
今まで誰も思いもつかなかったミツマタのメラニン色素の生成を抑える、
優れた働きを突き止めました。

そうして世界初!の独自成分ミツマタエキスを配合した
まったく新しい美容液への道が拓かれたのです。

産学連携で判明したミツマタエキスの有効性。
より多くの人へ届け、皆様に美しくなってほしい、肌の悩みを解決したい想いから商品開発を始めました。

肌の悩みを解決したいという、私達と同じ想いで創業した、
歴史と実績のある美容メーカー、
コスメティックジャパン様に研究・製造をご協力いただきました。

自然豊かな岡山の工場で結の香は製造されています。
化粧品製造で最も重要な要素である「水」にもこだわった立地で
上流部にある「岩井の滝」は「全国の名水100選」にも選ばれた名水です。

ミツマタを蒸して皮をはぎ、煮てさらして、漉き上げて…、
和紙職人は、気が遠くなるほど繊細な工程を重ね、
透き通るような風合いの美しい和紙を完成させます。

地域資源を活かし、ていねいに積み重ねていく。
和紙づくりは美肌の土台をつくることに似ている。
手漉き職人がこだわる「近道なしの和紙づくり」に、
「続けることが美肌への近道」という想いがリンクしました。

心をこめて、ていねいに、続けることが楽しみになる。
和の国・日本が誇る、和紙から着想を得たスキンケア、
「和の美肌」をコンセプトとする「結の香」ができあがりました。

「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」
美しい女性を形容するこの諺は、容姿はもちろん、
立ち居振る舞いの美しさも追求する日本ならではの美人の本質を示しています。

外面の美に、内面の美も伴ってこそ美しさを醸し出せるという日本人独自の美意識。
「和の美肌」をコンセプトとする「結の香」では、肌という外面へのアプローチと同様に、内面、心にもこだわっていくべきだと考えました。

そこで独自に開発したミツマタエキスに加えて“美人の花”として知られる「芍薬」「牡丹」「百合」など、日本人に馴染みが深い和の植物由来成分も採用。
外側から、内側から、積極的に働きかけることで日本人の五感に働きかけ、
心身の美へと導きます。

ミツマタのエキス抽出後に残った繊維質は和紙の原料へ。
地域資源であるミツマタを無駄にすることなく、
「結の香」と和紙、両方に有効活用できる製法も自慢です。

残念なことに、真庭市のミツマタの生産は輸入増加などで、
最盛期の20分の1程度にまで減少。
また和紙工房も職人の高齢化や後継者不足により、
地域で1軒のみに衰退してしまっています。

ミツマタを使った「結の香」を全国に発信することで、
真庭市の魅力や手漉き和紙のすばらしさを伝えるきっかけになれば…。

製品づくりを通じて、作物を育てる地域が活性化し、農業の可能性を広げる。
製品を使った人が、手漉き和紙に関心を持ち、伝統文化支援につながる。
地域、人、自然、文化に、持続可能な結びつきを創りだすこと。
私たちは、使う人&創りだす地域に笑顔を生むエシカルなコスメをめざしています。

  • (ミツマタ農家さんや和紙工房)

  • ・ミツマタから世界初のエキス抽出
    ・肌と心に魅力的な製品に商品化
    ・地域の作物を活用して地域活性

  • ・肌と心に魅力的な商品を購入
    ・商品を通じて、和紙文化を守る
    ・商品を通じて、地域農業を応援
    ・商品を通じて、地域活性に貢献